日常的な維持管理

維持管理の基本的な考え方

水道用鉄蓋類の維持管理については、他の水道施設と同様、アセットマネジメントの考え方を踏まえて施設の維持・修繕を行うとともに、中長期の見通しに立脚した更新計画を策定し、更新事業の実施につなげていく必要があります。

(出典:公益社団法人日本水道協会、水道用鉄蓋類維持管理マニュアル2021、2021年)

維持管理の実施内容

水道用鉄蓋類の維持管理の実施内容としては、日常の「巡視」や、更新の優先順位判定のための「点検・調査」、またこれらの確認結果として緊急的に行う措置などが必要となります。

鉄蓋類の「巡視」

鉄蓋類の「巡視」は、蓋を開閉せずに、種類や表面の状態および周辺舗装などを目視にて確認するものです。
<主な確認項目>
外観(クラック・破損)、がたつき、表面摩耗、蓋と受枠の段差、周辺舗装の損傷 など

鉄蓋類の「点検・調査」

鉄蓋類の「点検・調査」は、蓋を開けて表面や裏面の状況、ボックスの中の状態、及び周辺舗装の損傷劣化をできるだけ定量的に計測するとともに、現在の設置環境に適しているかの診断を行うものです。
<主な確認事項>
蓋の開閉性、鉄蓋の耐荷重性、外観(クラック・破損)、がたつき、表面摩耗、部品類の破損や脱落の有無、蓋と受枠間の段差、ボックスの損傷劣化、周辺舗装の損傷劣化 など

鉄蓋類の「維持・修繕」

鉄蓋類の「巡査」、「点検・調査」の結果、緊急度が高い場合には、設置環境や劣化状況等を踏まえ、鉄蓋類の取替えまたは一時的な処置等の維持・修繕を行う必要があります。
<主な措置内容>
①応急措置
鉄蓋類の損傷、劣化等の不具合さを「②簡易措置」「③緊急取替え工事」により正常な機能状態に戻すまでの間、一時的に危険を回避するための措置。
②簡易措置
鉄蓋類に不具合が発生していても、製品全体を取り換えることなく、部品類の交換などによって、正常な機能状態に戻す措置。
③緊急取替え工事
「②簡易措置」では性能の維持、復旧が困難な場合は、計画的な更新時期を待つことなく緊急で鉄蓋類の取替え工事を行う必要がある。

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