施工方法

ボックスの組み合わせマニュアル

水道用鉄蓋工業会発行の「ボックスの組合せマニュアル」には、土被り及びバルブの呼び径毎に、浅層埋設に対応したボックスの組立表が掲載されています。

これにより、標準的なボックスの組立に使用する部材の種類及び必要数が一目でわかり、設計の際に役立ちます。

対象JWWA B 132 水道用円形鉄蓋
JWWA B 133 水道用角形鉄蓋
JWWA B 110 水道用ねじ式弁筐

目的

本マニュアルは「JWWA K 148」で規定されるボックス類の中で、特に浅層埋設に際して使用するボックス及び鉄蓋類の組合せの一例を示し、これを利用して各都市で使用する実態に合わせた組合せを検討するためのものです。

組合せの基本条件

本マニュアルを作成するために以下の条件を規定しました。

組合せの際に対象としたバルブ類

1.仕切弁
●バルブ:浅層埋設対応型ソフトシール仕切弁「JWWA B 120 水道用ソフトシール仕切弁」
2.消火栓
●バルブ:浅層埋設対応型ボール式単口消火栓「JWWA B 126 水道用ボール式単口消火栓」
●補修弁:ボール式補修弁「JWWA B 126 水道用補修弁」
●T字管 浅層埋設対応T字管:K形浅層埋設形フランジ付きT字管
●T字管 従来T字管:K形フランジ付きT字管
●フランジ短管:L=100mm

組合せ条件

1.キャップ高さ
維持管理を考慮して、バルブのキャップ先端からGLまでの距離であるキャップ高さを150mm以上とする。
2.底版での設置位置
●管頂から底版までの距離
製品の組合せの際、基礎部の高さなどを考慮し、底版下面から管頂までの距離を200mm以上と設定し、200mm以上ある場合は一体型底版(従来型)方式にて組合わせることとし、200mm未満になる場合は、底版を二つ割れにした分割底版方式にて組合わせることとする。
ただし、土被りH=500mmは対象が歩道で、沈下の傾向が少ないと思われるため、底版下面から管頂までの距離は特に設定していない。
注.一体型底版方式とは、分割底版型ボックスを使用しない保護方式。
●バルブの保護範囲
仕切弁の場合、最小の保護範囲として保護カバー下部から上を保護するように底版を設置することとする。また、消火栓の場合、補修弁の下部フランジから上を保護するように底版を設置することとする。
3.調整リングの設置
受枠と下桝ボックス間に、路面と鉄蓋との高さ調整用としてモルタルなどを充填したり、道路の嵩下げを見込んで予め調整リングを設置する場合などがある。したがって、組合せの条件として調整リング(H=50mm)を最低一つ入れることとする。ただし、仕切弁で、組合せにより調整リング(H=50mm)が二つ以上になる場合は調整リング(H=100mm)を使用する。
4.消火栓バルブの組合せ
消火栓の下に補修弁(H=100mm)を取り付けることとする。また、土被りH=800mmの呼び100~300は、補修弁の下に短管(H=100mm)を取り付けることとする。
5.ネジ式弁筐の組合せ
C形1号、2号は、円形1号、2号用のボックスにて組合わせることとする。

留意点

バルブの種類や設置条件(底版下面から管頂までの設置距離、バルブ類の保護範囲、調整リングの有無など)により、キャップ高さ及びボックスの組合せが異なることから、使用するバルブの寸法と設置条件などの確認を行い、組合せを検討すること。

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